2019/04/17 09:48

昨日、とんでもない経験をさせて頂きました。

より多くの写真と動画を僕のFacebookに載せています。そちらのよければご覧下さいませ。

YouTubeで南部鉄瓶を調べていたら、岩手 水沢の 及富 さんの動画が出てきた。
とてもカッコいい動画で、どうしても工房を訪ねたくて、もう一日岩手に滞在することにした。

訪ねてみると、飛込みで来たこんな俺に、とても優しく出迎えてくれて、なんと鋳造の様子を見せて頂ける事に!!!

この時点でもう興奮しまくりでした。

しかも、型を作る日や、別の作業の日もあるそうで、運が本当によかった。

そして、午後からいよいよ工房の中に、、、

職人の汗が染み付いた木造の建物内は、緊張感もたっぷりだが、どこか角の取れた柔らかい雰囲氣も。

溶鉱炉の筒に火を入れていて、今まさに温度が上がり上から火が吹いたところ。
程なくして下部に穴を開け、そこから、勢いよく"太陽"が吹き出し注がれた。
最初のは温度が低いので、捨てるそう。

準備が整うと、いよいよ型に鉄を注いでいく。
一度に20kgほどの溶けた鉄を持ち、型に流し込んでいた。職人の腕はガッチリとしていて、絶対にミスは許されない。
そして、溶鉱炉の中にさらに鉄が投入されていく、そのゴロゴロ、ガラガラとした音がとてつもなく力強くも気持ち良く、忘れられない。。
次第に、次の作業も始まり、固まった鉄瓶の型を崩すと中からは鉄瓶が出てきた。

それから、何段階もの工程があり、丁寧に説明してくれた。

鉄瓶を磨く人、塗装する人。

沢山の工程が必要で、鉄瓶にしかない色合いや丸みが出て来る事が分かった。

動画や写真の作業は、鉄瓶を作る工程としては一部であって、全てではない事はご承知願いたい。

それから、こちらの及富 さんは様々な試みにも取り組んでいて、ガンダムの鉄瓶、ドクロの鉄瓶、某有名なマンガに出てくるキーアイテムの鉄瓶。笑
挑戦する事をやめない。
どうせやるなら、自分が思う最高の物を作る。

"型を破る"

型を熟知し、型を愛し、そこから、型を超えていく。

1400℃に溶けた鉄よりも熱い人たちでした。

そして、

"鉄" と "音" は密接な関係にある事を再認識しました。

#岩手 #水沢 #及富 #南部鉄瓶 #南部鉄器