2026/09/06 16:08

CRAFTED IN IWATE

手から生まれ、音へとつながる。

触れて感じる鉄の肌。弾くたびに広がる音の表情。KGR HARMONYは、岩手の伝統工芸と電子回路を結び、アーティストの感性に寄り添うエフェクターをつくっています。

01 岩手で出会った、鉄の可能性。


始まりは、エフェクターの筐体が音色に与える影響への関心でした。新たな素材を探して旅に出た福嶋圭次郎は、2019年、岩手の南部鉄器工房・及富を訪ねます。そこで鋳鉄の可能性に出会い、同年7月から南部鉄器エフェクターの共同開発が始まりました。

長く受け継がれてきた工芸の技術を、音楽の道具へ。南部鉄器という素材が、KGR HARMONYの音づくりに新たな入口を開きました。

02 火と、鉄と、人の手と。


溶けた鉄を扱い、型からかたちを生み出す。その後にも、磨きや塗装など、いくつもの仕事が続きます。目の前の作業だけでは見えない工程の積み重ねが、鉄の表情につながっています。

南部鉄器エフェクターの筐体にも、その手仕事が息づいています。「あられ」の表面に連なる霰模様は、南部鉄瓶の代表的な意匠であり、歪みの粒を表現するデザインでもあります。

03 その内側に、音への探求。


鉄の筐体に収めるのは、音の表情をつくる回路です。「あられ」は3バンドのイコライザーを備え、演奏の表現力を損なわず、高い解像度で音を届けることを目指したオーバードライブ。

素材、回路、そして弾き手。その組み合わせから生まれる響きを、実際の演奏で感じていただけたらと思います。

岩手県奥州市水沢・及富の工房。2019年の鋳造作業の記録。

「あられ」の実際の回路基板。